治療より大切なのは
予防です。
歯医者は歯が痛くなってから行くところと思っている方がほとんどでしょう。もちろん歯が痛くなったらなるべく早く治療することが大切です。ですがそれだけではお口の本当の健康は守れません。有効なのは病気を未然に防ぐための「予防」や「メンテナンス」なのです。
生涯自分の歯を守り続けるために、病気を未然に防ぐ予防歯科に力を入れています。
予防歯科の基本は毎日のセルフケアです。しかし正しいブラッシングをしても歯と歯の間や歯茎の溝の汚れはなかなか自分では落としきれません。そのため毎日ブラッシングをしても虫歯になってしまうこともあるのです。
セルフケアでは難しい汚れを完全に落とすことができるのが歯科医院でのプロケアです。定期的に歯科医院でクリーニングを受けて、セルフケアでは落としきれない細菌の温床となるバイオフィルムや歯石を完全に除去することができます。
歯科医院で定期検診を受けていた方とそうでない方の虫歯や歯周病の再発率を比較すると、10倍以上の違いがあるという研究データもあります。また定期的に歯のクリーニングを受けていている人は80歳の時点で28本中、2本程しか歯を失わないのに対し、定期検診を受けていない人は5本程度しか残っていないというデータもあるのです。
自分自身でお口の中のトラブルに気づくのはなかなか難しいことです。定期的に口腔のプロフェッショナルの歯科衛生士の目でのチェックを受ければ、自覚症状も現れていない初期段階での簡単な治療で済みます。
加えて歯科医院で定期的に歯をクリーニングし、プラークや歯石を落とすことが何より予防につながります。
また、定期的なメインテナンスで、治療費用や通院にかかる時間を考えると、負担が少なくなります。いつまでも自分の歯で食事をしたり、会話を楽しんだりするために日頃から健康な歯を守るケアをしましょう。